2014年3月4日(火)14時から、森本英香原子力規制庁次長の定例ブリーフィングが行われた。2月19日の委員会で決められた、適合性審査の最終レポートとして発表する審査書に関して、審査書案のひな形の作成や、これに関する公聴会、意見募集などについての質問があがったが、詳細はまだ決まっておらず、今後の検討課題であると森本次長は回答した。
- 記事目次
- 第45回原子力規制委員会の開催
- 原子力規制委員会 検討チームの開催について
- 質疑応答
- 場所 原子力規制庁庁舎(東京・六本木)
- 会見者 森本英香氏(原子力規制庁次長)
第44回原子力規制委員会の開催
3月5日(水)10時30分から開催予定の委員会の議題について以下のような説明があった。
- 議題 1 放射線審議会の委員の選任について
- 今後委員の選任をするにあたり、基本的な考え方を議論するが、具体的な名前を挙げる段階には至っていない。
- 議題 2 原子力規制委員会の取組の公表について
- 2013年も実施したが、毎年3月11日に、全国の原子力発電所の安全性の総点検、原子力防災体制の確認、政府の原子力行政に対する取組みについて公表することが、原子力委員会設置法の参議院の付帯決議で決められており、それについて議論するもの。
- 議題 3 原子力規制委員会職員の採用状況について
- 2014年度の職員採用の準備状況について規制委員会に報告するというもの。
原子力規制委員会 検討チームの開催について
- 3月4日(火)10:00 第88回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
- 更田豊志委員担当。北海道電力、関西電力、九州電力から説明を受ける。
- 3月5日(水)14:00第89回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
- 島崎邦彦委員担当。対象事業者は、現時点では未定。
- 3月5日(水)14:00第12回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ
- H6タンク漏洩について、前回東電に出した宿題の報告を受け議論する。
※外部の会場なので注意 - 3月5日(水)17:30 田中俊一委員長定例記者会見
- ※時間変更
- 3月6日(木)10:00第90回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
- 2/14に申請のあった中部電力浜岡原発4号機について島崎委員、更田委員の出席のもと、主要な論点の提示を行う予定。続いて四国電力伊方原発3号機について、津波対策を議論する場面があり、その部分については島崎委員長代理も出席する。前半は島崎委員も出席して以上の二つを行い、その後、更田委員のみ出席で、関西電力、九州電力から説明を受ける。
- 3月7日(金)14:00定例規制庁ブリーフィング
質疑応答
- 3月5日の委員会議題1は、放射線審議会についてのみ
- 5日の規制委員会の議題1にて、放射線審議会の委員の選任について議論される。専任にあたり、どの分野の有識者を選定するかなどを議論する予定。他の炉安審については、別途の機会で引き続き議論をする予定。
- 審査書案に伴うひな形、公聴会などについて
- 適合性審査の最終レポートとして、審査書案を出すことが、2月19日の委員会で田中委員長から提案された。その際、一つのプラントを選び、ひな形となる最初の審査書を作ることや、公聴会、意見募集などを行うことが決められた。3月4日の段階において、ひな形となるプラントや、公聴会などについてはまだ決まっておらず、今後検討していく予定。
- 公聴会、意見募集の結果は分かり易く公表してほしいと記者が要望
- 経産省が発表したエネルギー基本計画について、公表したパブリックコメントを分析した結果、明確な傾向が出ており、「原子力」「原発」に批判的な意見が77%程度という結果になっている。規制委員会の公聴会や意見募集についても、傾向を分析して分かりやすい集約、公表をして欲しいと記者から要望があった。森本次長は、いまの段階で申し上げることはとくにないが、”科学的技術的な観点”で”より精度を高める”という視点に立ち、今後どうするかは考えていくと回答した。
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