2014年2月7日(金)14時から、森本英香原子力規制庁次長の定例ブリーフィングが行われた。東京電力福島第一原発汚染水のストロンチウム90の分析結果の訂正について、報告を受けたデータをチェックし、指摘していくことになるとの考えを示した。
- 記事目次
- 東電柏崎刈羽原発の破砕帯調査を2月17~18日に検討中
- 浜岡原発も新規制基準に基づいて審査する
- 東電のSr-90測定データ訂正、しばらくは注視する
- 日時 2014年2月7日(金)14:00~
- 場所 原子力規制庁庁舎(東京・六本木)
- 会見者 森本英香氏(原子力規制庁次長)
検討チームの会合、会見等の予定
- 2月12日(水)14:00 第80回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合(島﨑邦彦委員の担当)
- 2月13日(木)10:00 第81回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合(更田豊志委員の担当)
- 2月14日(金)13:00 第18回特定原子力施設監視・評価検討会
- 2月14日(金)14:00 志賀原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合事前会合
東電柏崎刈羽原発の破砕帯調査を2月17~18日に検討中
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の敷地内破砕帯の現地調査を2月17~18日の日程で検討、島崎委員と有識者が現地調査に向かうことで調整中だということが報告された。
浜岡原発も新規制基準に基づいて審査する
民主党菅政権時代に、政府からの停止要請で停止した中部電力浜岡原発の適合性審査について記者から質問が挙がった。森本規制庁次長は、あくまで新規制基準に基づいて審査すると答えた。
「仮に民主党政権が続いていたとしても、停止要請について規制委員会が対応することはない」と述べた森本次長は、「浜岡原発がシビアアクシデントの懸念で、どのような経緯があったのかも知れないが、シビアアクシデント対策も含めて新規制基準に盛り込んでおり、規制委員会はあくまで新規制基準に基づいて、その点も審査するのが仕事だ」という考えを示した。
東電のSr-90測定データ訂正、しばらくは注視する
東電が全βとストロンチウム90の測定を正確に行えず、大きく訂正したことについて、森本次長は「東電が出しているデータが正しいかどうか、疑念がないかどうか、常にウォッチしている。必要に応じて指摘していくことになろうかと思う」と答えた。
また、今回の訂正について、「従来から全βとストロンチウム90の相関がおかしいと東電に指摘していた、その結果だ」とコメントした。
今後について、現時点でやり直しや訂正を求めることは考えておらず、必要があれば規制委員会が指摘することになるという。暫くは確定したデータについて、規制委員会も報告を受ける事になっており、そのデータを規制委員会でチェックすることになるという。
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