2014年4月18日(金)14時から、東京都港区の原子力規制庁で森本英香次長による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発で発生した滞留水誤移送事故について、規制庁は事実関係を確認し、東電の管理体制を見ていくとの方針を示した。
- 記事目次
- 原子力規制委員会 検討チーム等の会議開催予定
- 東電福島第一原発滞留水誤移送問題の対応
- JAEA現地視察の目的
- 次回ブリーフィングから担当者交代
原子力規制委員会 検討チーム等の会議開催予定
- 4月18日(金)14:00 第20回特定原子力施設監視・評価検討会
- 4月21日(月)13:30 第1回原子力規制委員会平成26年度行政事業レビューに係る外部有識者会合
- 例年行う行政事業レビューについて今後のプロセスを議論するもの。外部有識者は昨年度と同じ
- 4月22日(火)14:40 定例ブリーフィング
- 4月22日(火)17:00 原子力規制委員会とJANSI(一般社団法人 原子力安全推進協会)との意見交換会
- 田中俊一委員長、更田豊志委員、大島賢三委員が出席。マスコミフルオープン
- 産業界の視点から安全性向上に関して独自の活動を行っている公益法人であるJANSIの具体的な取り組みについて説明をいただき意見交換するもの
- 4月23日(水)14:00 第107回審査会合
- 島崎邦彦委員担当。対象事業者は未定
- 4月23日(水)14:00 第16回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
- 大村審議官担当。対象事業者:三菱原子燃料株式会社(ウラン加工)
- 4月23日(水)14:30 定例記者会見
- 4月24日(木)10:00 第17回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
- 更田委員担当。対象事業者:日本原燃株式会社(再処理、MOX加工)
- 4月24日(木)14:00 第108回審査会合
- 更田委員担当。対象事業者は未定
- 4月25日(金)14:40 定例ブリーフィング
東電福島第一原発滞留水誤移送問題の対応
ブリーフィングと同時刻の4月18日14時から、第20回特定原子力施設監視・評価検討会が開催されている。福島第一原子力発電所について、凍土遮水壁について報告を受け議論するほか、今問題となっている、滞留水の誤移送問題についても議題に取り上げられている。
滞留水の誤移送に関して、規制庁は、「まず事実関係をしっかり確認し、その上で全体の管理をしっかりみておきたい」との姿勢を示した。
JAEA現地視察の目的
4月21日(月)に更田委員が、JAEA(独立行政法人日本原子力研究開発機構)の核燃料サイクル工学研究所(東海村)等を視察する予定だが、現地視察の目的は、審査とかかわりなく単なる視察であり、「プルトニウム溶液のガラス固化を開始する前に委員としてみておきたいので視察する」と、記者質問に応じて再度説明した。
次回ブリーフィングから担当者交代
ブリーフィングの最後に、森本英香(もりもと ひでか)次長は、「発足から1年半に渡り規制庁のブリーフィングを担当してきたが、次回から、片山啓(かたやま ひろむ)審議官に交代する」ことを述べた。「慣れないところもあり、ご迷惑をかけるところもございますが、本当にありがとうございました」と挨拶して締めくくった。
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